1. 耳垂裂(じすいれつ)とは
耳垂裂とは耳たぶが裂けた形になっている状態です。
◇先天的な耳垂裂
・生まれつき耳たぶが割れているなどの変形
◇後天的な耳垂裂
・ピアスホールのトラブルで耳たぶが切れた
・事故などのケガで耳が変形した
事故やケガによるものは保険適用となるケースもありますが、ピアスなどファッション由来の耳垂裂は原則保険適用外とされています。詳しくは担当医師にご相談ください。
耳垂裂とは耳たぶが裂けた形になっている状態です。ピアストラブルによる裂傷やピアスホール閉じの施術をご紹介します。
耳垂裂とは耳たぶが裂けた形になっている状態です。
◇先天的な耳垂裂
・生まれつき耳たぶが割れているなどの変形
◇後天的な耳垂裂
・ピアスホールのトラブルで耳たぶが切れた
・事故などのケガで耳が変形した
事故やケガによるものは保険適用となるケースもありますが、ピアスなどファッション由来の耳垂裂は原則保険適用外とされています。詳しくは担当医師にご相談ください。
近年はピアッサーなどで簡単にピアスホールを開けることができ、幅広いデザインのピアスを楽しむ人が増えていますが、その一方トラブルで来院する人も増えています。
・金属アレルギーを発症したが、そのまま金属ピアスを使い続けて、ひどくただれてしまった方
・ピアスが洋服などにひっかかり、耳が引きちぎられて裂けてしまった方
・大きい重いピアスを長時間使用して、ピアスホールが縦長に裂けてきた方
・ぶら下がるタイプのピアスが落ちて、気づいたら耳たぶが切れていた方
・傷口が化膿しやすく、いつもピアスホールがぐちゅぐちゅしている方
・耳たぶが厚く、キャッチが食い込み気味の方
・拡張ピアスで穴を大きく広げすぎたが、就職・子育てなどで塞ぎたい方
ピアスを付けない状態が長期間続くと、身体に備わっている自然治癒力によって、ピアスホールはだんだんと閉じて小さくなっていきます。しかし、半年以上過ぎても穴が残っている場合は、それ以上待っても小さくなることはありません。
ピアスホールを閉じるための治療は、ピアスホールをできるだけ小さくしてから手術した方が、きれいな仕上がりになります。
ですから、ピアスホールを閉じたい方は、ピアスをはずして半年以上待ち、穴が小さくなってから施術を受けるのが理想的です。
特に拡張ピアスの方は、穴をできるだけ縮めておくことをおすすめします。
ただし、耳たぶがすでに裂けている方は、放置しても塞がることはないので、待つ必要はありません。
また、傷や出血のある状態の方は、すぐにクリニックを受診してください。
ただ、縫い縮めるだけだと、表皮が足りずにひきつれが生じたり、耳たぶが不自然な形に変形することがあります。
裂けた部分に沿って、皮膚の表皮を薄く切り、まっすぐ直線状につなげて縫い合わせます。軽度の裂傷に向いています。
裂けた部分に沿って、表皮を薄く切った後、サイドに別の切り込みを入れて、縫合痕がZ型になるよう、傷口同士をジグザグにつなぎ合わせて縫い合わせます。皮膚が多方面に伸びるため、ひきつれやつっぱり感、しこりが出にくく、傷痕も目立ちにくいというメリットがあります。
Z形成術をさらに応用した修復方法です。顔など伸縮が大きい部位にも用いる方法で、耳たぶが厚い方や、裂傷の長さが大きい方など、幅広いタイプの耳にも適用できます。前述の直線法やZ形成術と比較して、W形成術は最もきれいに仕上がります。
裂けた部位に沿って、雷マークのように細かくジグザクに切断面を作り、縫合痕がW型になるよう、傷口をくっつけてジグザグに縫い合わせます。
縫合直後は目立ちますが、時間の経過とともに傷口が薄くなり、アコーディオン効果(伸び縮み)によって、立体的な伸縮にも耐えられるうえに、しわがよっても目立ちにくく、なめらかな美しい仕上がりになります。
A. 術後1週間後を目安に、抜糸します。
それまで術後は毎日消毒をして、ガーゼを当て、縫合痕が治癒するのを待ちます。しばらく腫れやかゆみが生じますが、耳たぶを触ったり、引っ張ったりしないよう注意して過ごします。
A. 挙式9カ月前から治療をスタートさせるのが理想的です。
ピアスホール(穴)を小さくするために、ピアスをはずして6ヵ月間待ち、ある程度穴が縮んでから、手術を受けます。手術後1週間は糸とガーゼがついた状態となるのでご注意ください。抜糸後も1ヶ月ほど縫合痕が赤く腫れた状態となりますが、2~3ヵ月もすれば傷痕は目立たなくなり、イヤリングなどを付けられるようになります。
・裂傷部が瘢痕化している場合(時間をかけて縦長に伸びたピアスホール、拡張したピアスホールなど)は、そのままでは皮膚がくっつかないため、裂傷部位を一度切除して傷を作り、改めて縫合してくっつける必要があります。
・瘢痕切除により、耳たぶの体積がわずかに減り、耳たぶのひきつれやくびれ、などが生じることがあります。
・個人の体質によっては、傷痕がケロイドや肥厚性瘢痕になって、赤く盛り上がってしまうことがあります。その場合は、内服薬や注射、局所療法などで対応します。また症状によっては再度切除縫合をして改善を図ることもあります。
・消毒が不十分な場合など、術後の経過によっては傷口が化膿したり、腫れが長引いたり、発熱や傷からの浸出液が続くという場合があります。その場合は、抗生剤治療や、切開して膿を出すなどの処置を行います。