削皮術(アブレーション)とは、肌を削ってタトゥーを除去する方法です。レーザーでは反応しにくいカラフルな色や、広範囲のタトゥーに適用される施術です。
アブレーションとは英語で擦り傷のことです。削皮術(さくひじゅつ)は剥削術(はくさくじゅつ)ともよばれ、肌に意図的に擦り傷をつくることで、タトゥーを除去する施術です。
やり方としては、特殊なカミソリでタトゥーの色素ごと皮膚を剥がし、擦り傷を作ってかさぶたにし、新しい皮膚ができるのを待ちます。
別の除去法である「切除術」ではインクがある深い層から削除するのに対し、「削皮術」では皮膚が再生する程度に浅く削ります。そのため、削皮術だと薄く色が残る場合があります。しかし傷の治癒とあいまって、ほとんど目立たない状態になることが多いようです。
タトゥーによっては、削皮術とレーザー、切除術を組み合わせることで、より効果的に除去できる場合があります。
・広い面積を早く消したい方
・皮膚を切除したくない方
・ほかの部位の皮膚を傷つけたくない方
・カラフルでレーザーに反応しにくい色のタトゥーの方
・手術したことがわからないようにしたい方
・彫りが浅いタトゥーの方
・1度の施術で広範囲のタトゥーを除去できます。
・皮膚を切除しないため、縫い縮めた部分がひきつれることがありません。
・切らないため肌に切開痕が残りません。
・術後のダウンタイム期間も自然な擦り傷のような状態なので、手術をしたことがバレにくいです。
・真皮の深い層までは削れないため、深い部分や濃い色は、色素が残りやすい傾向にあります。
・傷痕が長期間ケロイド状になって、残る可能性があります。
・治癒後も皮膚が盛り上がった状態のまま、改善しない可能性もあります。その場合は早めに担当医師にご相談ください。
・大怪我をした後のような状態になるため、多くの場合、再生される皮膚が元通りの肌色とは若干異なります。
・術後の衛生状態などにもよりますが、傷口ができるため化膿や感染症などのリスクがあります。
深い部分などに残る色は、切除術やレーザーを併用することでかなり目立たなくすることも可能です。
詳しくは担当医師にご相談ください。
A. 施術は可能ですが術後のダウンタイムの痛みが大きい可能性があります。
お腹やお尻は皮膚が薄いうえ、動作のたびに擦れる部位であり、術後に広い面積の傷になっているうちは、身動きがつらいかと思います。
傷が治癒してかさぶたになるまで、あまり患部に負担をかけないようにして、過ごしましょう。