脂肪吸引・脂肪溶解注射に関してのよくある質問 - Q&A

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【Q&A】脂肪吸引・脂肪溶解注射に関してのよくある質問

脂肪吸引に関してのよくある質問

脂肪吸引について

Q

脂肪吸引とはどのような施術ですか?

A
【脂肪吸引とはどのような施術ですか?

脂肪吸引は、カニューレと呼ばれる細い吸引管で直接脂肪を吸い出すことで、ボディラインを整える痩身法のひとつです。脂肪はさほど重さがないため、体重はほとんど変化しません。脂肪細胞そのものを減らすため、リバウンドしづらいのが魅力です。

Q

脂肪吸引ができる部位はどこですか?

A

主な対象部位は以下の通りです。

  • ・腹部
  • ・太もも(内側・外側)
  • ・二の腕
  • ・顔(頬・あご下・えら下)
  • ・お尻
  • ・背中・腰
  • ・ふくらはぎ・足首
Q

脂肪吸引はリバウンドしますか?

A

脂肪細胞の数自体が減るため、リバウンドしにくいとされています。ただし、過剰に食べ過ぎると残った脂肪細胞が大きくなり、体型が変化する可能性があります。

Q

脂肪吸引のリスクや副作用はありますか?

A

脂肪吸引は外科手術であるため、以下のような副作用が発生することがあります。

【一般的な副作用】

  • 腫れ・むくみ:手術後、数日から数週間続くことがあります。
  • 内出血:手術後数週間は腫れやあざがでることが一般的です。
  • 痛み・違和感:数日〜数週間程度の痛みや不快感が続くことがあります。
  • しびれ・感覚異常:手術部位に、しびれや感覚の鈍さを感じることがあります。
  • 皮膚のたるみ:大量の脂肪を除去すると、皮膚がたるむことがあります。
  • 傷跡:カニューレ(脂肪を吸引する管)を挿入する部分に、小さな傷跡が残る可能性があります。
  • 結果の不満足:期待した結果が得られない場合があります。

【重篤なリスク】

まれに以下のような重大なリスクが発生する可能性があります。

  • 感染症:手術部位が細菌に感染すると、発熱や赤み、膿が出ることがあります。
  • 脂肪塞栓症(しぼうそくせんしょう):脂肪が血管に入り、肺や脳の血管を詰まらせるリスクがあります。
  • 血栓(エコノミークラス症候群):長時間の安静により血流が滞り、血栓ができる可能性があります。
  • 皮膚の凸凹(でこぼこ):脂肪吸引が均一でないと皮膚表面が不自然な形状になることがあります。
  • 麻酔のリスク:全身麻酔を使用する場合、アレルギー反応や麻酔事故の可能性があります。

経験豊富な医師のもとで施術を受けることで、リスクを最小限に抑えられます。

Q

脂肪吸引とダイエットの違いは何ですか?

A
脂肪吸引とダイエットの違いは何ですか?

脂肪吸引は脂肪細胞自体を取り除くことができる一方で、運動や食事制限によるダイエットは脂肪細胞の数は変わらず、脂肪細胞を小さくする方法です。脂肪吸引は、脂肪細胞の数が減るため、術後に脂肪細胞が大きくなっても太りにくい(リバンドしにくい)状態となります。

Q

脂肪吸引・脂肪吸引注射・脂肪溶解注射の違いは?

A

【脂肪吸引と脂肪吸引注射の違い】

どちらも身体の気になる箇所の脂肪を吸い出すことで、物理的に脂肪を取り除く即効性が期待できる施術といわれています。脂肪吸引で用いる吸引管は直径4mm前後、脂肪吸引注射では2mmに満たないものを用います。吸引できる脂肪量も異なり、脂肪吸引注射だと、ボディラインの大きな変化は期待できませんが、目の下・小鼻などの顔の細部のボリュームを落とすなど効果を期待できます。

【脂肪吸引注射と脂肪溶解注射の違い】

脂肪吸引注射は、脂肪を物理的に吸引する施術なので、即効性が高いといわれています。一方、脂肪溶解注射は、薬剤を注入することで脂肪を溶かし、老廃物とともに体外へ排出させます。複数回の施術を重ねることで、効果を実感することが多いとされています。

Q

脂肪吸引は痛いですか?

A

脂肪吸引の施術は、麻酔を効かせた状態で行うため痛みを感じにくいです。施術後には、筋肉痛のような痛みが1週間程度続くことがあります。医師から痛み止めを処方される場合が多いようです。

Q

どのくらいの脂肪を吸引できますか?

A

どのくらいの脂肪が取れるかは個人差があります。あなたの体質や施術可能な脂肪量、目指す身体によって異なってきます。「できるだけ多くの脂肪を吸引すること」ではなく「どこの脂肪を吸引して、どこの脂肪を残すのか?」デザインが大事です。

また、過剰な脂肪吸引は健康リスクを伴うため、医師と相談して適切な吸引量を決定することが重要です。

Q

脂肪吸引の料金相場はどれくらいですか?

A

脂肪吸引の料金は、施術を受ける部位やクリニックによって異なります。以下に、主な部位ごとの一般的な料金相場をまとめました。

部位 料金相場
顔(頬・顎) 約15万~50万円
二の腕 約7万~50万円
お腹 約20万~120万円
太もも 約20万~120万円
背中 約20万~60万円
お尻(臀部) 約28万~40万円
ふくらはぎ 約12万~40万円

その他の費用

  • ・初診料: 5千~1万円
  • ・麻酔料: 5万~15万円
  • ・圧迫着: 1万~3万円
  • ・術後のフォローアップ費用: 無料~数万円

※クリニックによっては、施術代に麻酔や圧迫着代が含まれることもあります。

これらの相場は、クリニックの料金設定によって変動します。同じ「太もも」でもクリニックによって範囲が異なったり、施術代に圧迫着が含まれたり、含まれなかったりします。複数のクリニックでカウンセリングを受けて、見積もりを比較することをおすすめします。

脂肪吸引に向いている方、向いていない方について

Q

脂肪吸引に向いているのは、どのような方ですか?

A

脂肪吸引は、以下のような人に適しています。

  • ・健康的な体重を維持しているが、特定の部位の脂肪が気になる人
  • ・体型のバランスを整えたい人
  • ・皮下脂肪が多い人
  • ・運動やダイエットでは、落ちない脂肪がある人
Q

脂肪吸引をおすすめできない人はいますか?

A

以下の方は脂肪吸引が受けられない場合がありますので注意が必要です。

  • ・妊娠中
  • ・極度に肥満体の人
  • ・腎臓や心臓の疾患などの持病がある人
  • ・血液凝固異常のある人(出血を伴うため)

脂肪吸引のためにやるべきこと・準備すること

Q

脂肪吸引の前にどのような準備が必要ですか?

A

脂肪吸引の前には、以下のような準備をしておきましょう。

貧血にならないように鉄分を多くとる

脂肪の周りには細い血管がたくさんあります。脂肪を吸引すると、出血による貧血が起こりやすくなります。そのため事前に鉄分を多く摂取しておきましょう。

飲酒は前日から控える

アルコールも、麻酔液も肝臓で分解されるため、アルコールが残っていると麻酔液が分解されにくくなります。また、脂肪吸引後も、しばらくお酒を飲まないほうがよいとされています。飲酒によって、血流がよくなり、むくみやすくなるためです。

家事はすませておく

買い物、掃除、洗濯、食事の作り置きなどの家事は、できるだけ前日までに済ませておきましょう。脂肪吸引後のダウンタイムは、手術後3日間が最もつらいとされています。この時期にゆっくり休めるようにしておきましょう。

栄養補給できるものを準備しておきましょう

食べたほうがよいもの、避けるものは特にありませんが、手術後は術前の絶食によって空腹状態になりがちです。飲むゼリー、栄養補助食品のようにすぐに栄養補給できるものを準備しておくとよいでしょう。また脱水状態になりやすいので、スポーツドリンクを用意しておくこともおすすめです。

Q

脂肪吸引当日にやるべきことはありますか?

A

ゆったりして、汚れが目立ちにくい服装がおすすめ

圧迫着を装着した上に、服を着ることになります。そのため、ゆるっとした服がおすすめです。またカニューレ(吸引管)の挿入口から血液混じりの液体がでることがあるので、汚れが目立ちにくい服のほうが安心です。

脂肪吸引前にシャワーを浴びておく

脂肪吸引をした当日はシャワーを浴びることができないのが一般的です。清潔を保つために、シャワーを浴びておきましょう。

脂肪吸引6時間前の食事はNG

麻酔の影響で、吐き気を催しやすくなります。さらに胃の中に食べ物が残っていると、嘔吐したときに窒息するリスクが高まります。昼の10時から脂肪吸引をするなら、午前4時以降は食事を避けてください。さほど厳しい条件でもないので、きちんと守りましょう。

しっかり睡眠をとる

寝不足だと、手術後に麻酔から覚めにくくなってしまうことがあります。緊張から眠れなくなってしまうかも知れませんが、十分な睡眠をとるよう努力をしましょう。

不要なタオルなどを準備する

カニューレ(吸引管)の挿入口から血液混じりの液体がでることがあります。寝るときには体の下に不要になったバスタオルを敷くなどして、寝具などが汚れないようにしましょう。

脂肪吸引後のダウンタイムについて

Q

脂肪吸引後のダウンタイムについて、おおよその経過を教えてください。

A

脂肪吸引後のダウンタイムは、施術の範囲や方法、個人の体質によって大きく異なりますが、一般的に、以下のような経過をたどります。個人差が大きいので、医師に相談して行動を決めましょう。

脂肪吸引 直後~3日目:強い腫れ、内出血、痛み、むくみがピーク

  • ・圧迫固定(サポーターやガードル)をしっかり行う
  • ・痛み止めの服用
  • ・安静にする
  • ・内出血やむくみを早く治すため入浴や飲酒は避ける
  • ・施術当日はシャワーはNGの場合が多い
  • ・ニコチンの影響で血管が収縮し、血流を妨げるので、禁煙(減煙)を推奨

脂肪吸引 4日目~1週間:痛みは軽減するが、腫れやむくみは続く

  • ・シャワーはOK
  • ・内出血やむくみを早く治すため入浴や飲酒は避ける
  • ・二コチンの影響で血管が収縮し、血流を妨げるので、禁煙(減煙)を推奨

脂肪吸引 1週間後:抜糸をするのが一般的

  • ・入浴OKですが、内出血が目立つようならシャワーのみのほうが安心

脂肪吸引 2週間~1か月後:大きな変化の時期

腫れや内出血が引き、脂肪吸引した部分に「拘縮」とよばれる症状(硬くなる、場合によってはデコボコ感がある、引きつるなど)がでます。

  • ・圧迫着は医師の指示に従い継続
  • ・入浴で温める、ストレッチなどの軽い運動などで、体の血流をよくすることで拘縮が早く引きやすくなります。

脂肪吸引 1か月~3か月後:徐々に細くなり、定着してくる

  • ・激しい運動、飲酒、喫煙、エステ、ヨガ、サウナもOKに
Q

脂肪吸引後にたるみは出ますか?

A

脂肪吸引で皮下脂肪を大量に吸引すると、表皮・真皮と皮下組織の体積差が大きく皮膚の伸縮性を超えた場合、あまった皮膚が「たるみ」となります。

事前に医師ときちんと相談をし吸引する脂肪の量を調整する、脂肪吸引後の圧迫を十分にすることで「たるみ」が生じないようにしましょう。

Q

脂肪吸引の効果はいつから実感できますか?

A

腫れやむくみが落ち着くのに1〜3ヶ月程度かかります。むくみやすい方だと6ヶ月ほど、中には定着まで1年ほどかかる人がいらっしゃいます。個人差があるため、焦らずに待つことが重要です。

Q

脂肪吸引後の傷跡は目立ちますか?

A

カニューレの挿入口は数mm程度で、時間とともに目立たなくなります。また、ひと目につきにくい位置から脂肪吸引をすることが可能です。

  • 顔:両耳の裏・顎裏
  • 二の腕:腕の付け根・肘のシワ
  • 腹部・腰:おへその中・鼠径部
  • 下半身:鼠径部・膝のシワ・お尻の付け根・膝の裏