【耳 5】その他 耳の整形治療
耳たぶを小さくする、耳たぶを大きくする、立ち耳形成、耳瘻孔切除、副耳切除など、さまざまな治療法の説明です。
耳たぶが小さい、薄くて貧弱であることがコンプレックスの方に。
福耳になりたい、耳たぶを大きくしたい、耳が小さいと言われてずっと嫌だった、という方に。
元の耳たぶの形と、希望する完成形や予算などによって、さまざまな治療法があります。
ヒアルロン酸注入
耳たぶにヒアルロン酸を注入します。ヒアルロン酸は数ヵ月~1年ほどかけて体内に吸収されるため、一時的な効果となります。
脂肪注入
ご自身の脂肪を注入します。ヒアルロン酸よりは効果が継続しやすいですが、注入された脂肪のうち大部分は体内に吸収されて、実際に定着するのは3~5割程度とされています。
シリコンインプラント挿入手術
耳たぶ内にシリコンを挿入します。入れた分だけ大きくなり、効果も続きますが、異物が体内に入っている状態になります。
皮弁法
耳たぶを切開して面積を広げる手術です。皮膚が足りない場合は皮膚移植も行います。
欧米では支持する人が少ない立ち耳ですが、耳が大きい分、「幼く可愛い印象になる」「小顔に見える」「チャームポイントになる」とのことから、日本ではあえて、少し立ち耳にするための手術を受ける方もいます。
耳瘻孔(じろうこう)とは、生まれつき耳付近にある小さな袋状の穴です。耳瘻孔そのものは問題がないのですが、雑菌が入って炎症を繰り返す場合や、炎症が慢性化して膿瘍(不良肉芽)になったりする場合は、切除します。耳付近の小さな袋状の穴を切除(摘出)して、周囲を縫合します。
粉瘤との違い
耳瘻孔は耳前瘻孔ともよばれ、同じように耳付近にできる袋状の粉瘤(ふんりゅう)とよく似ています。しかし、両者は全く別のもので治療法も異なるため、耳たぶ付近のできものが気になる場合は、きちんと皮膚科などの専門医に診てもらいましょう。
副耳(ふくじ)とは、生まれつき耳の穴の前あたりにできるイボ状のできものです。出生数に対して1.5%ほどの人に出現するといわれています。ほとんどは片側だけにありますが、両方ある場合や、複数個ある場合、中に軟骨がある場合もあります。首や頬にできるものもあります。
軟骨のないものは、生まれてすぐに細い糸でしばって(結紮術)、時間をかけて自然脱落させる除去法がありますが、内部に軟骨がある場合は、形成外科手術が必要です。