
脂肪吸引の種類!部位ごとにおすすめは?
脂肪吸引(リポサクション、Liposuction)は、皮下脂肪を取り除く美容外科手術の一種です。運動や食事制限では落としにくい脂肪を取り除くのに適しています。ここでは脂肪吸引の種類と部位ごとにおすすめの方法を解説していきます。

脂肪吸引は美容医療の一つで、体の特定の部位から脂肪を取り除く施術です。細い管(カニューレ)を皮膚の下に挿入し、余分な脂肪を吸い取る方法です。運動・食事制限によるダイエットだと難しい「部分痩せ」を期待できます。超音波やレーザーを使って脂肪を柔らかくし、より負担の少ない方法も増えてきました。
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医師が手作業でシリンジ(注射器)を使いながら脂肪を少しずつ吸引する方法です。
■シリンジ法

シリンジ法は、医師が手作業で時間をかけて数ccずつ脂肪を吸引する方法で、シリンジ(注射器)とカニューレ(細い管)を用いて脂肪を丁寧に取り除く施術です。細かい部分の調整に優れ、体への負担が少ない反面、広範囲の脂肪除去には向かないという特徴があります。顔や二の腕などの施術を希望する場合、最終的な仕上げにおすすめです。
◎シリンジ法のメリット
- ・医師が手作業で脂肪を吸引するため、微細な調整が可能。
- ・吸引圧を調整しやすいので、組織へのダメージが少ない。
- ・部分的な少量の脂肪除去に適している。
- ・局所麻酔での施術が可能。
△シリンジ法のデメリット
- ・大量の脂肪除去には不向き。
- ・医師の手作業で行うため、機械を使う方法よりも時間がかかる。
- ・医師の経験や技術力が仕上がりに大きく影響する。

機械の力を使って脂肪を吸引する方法で、いくつかの種類があります。
■ベイザー(VASER)脂肪吸引
ベイザー脂肪吸引は、特殊な超音波「ベイザー波」を用いて脂肪のみを乳化し、効率よく吸引する方法です。血管や神経など他の組織へのダメージが少なく、術後の回復が早いのが特徴です。ボディラインを整えたい人や、広範囲の脂肪を取りたい人に向いている施術です。硬い脂肪にもアプローチできるため、修正手術にも適しています。
◎ベイザー(VASER)脂肪吸引のメリット
- ・脂肪細胞をピンポイントで除去できる。
- ・ベイザー波は脂肪細胞のみをターゲットにするため、血管や神経を傷つけにくい。
- ・皮膚の下にある「繊維組織」が残るので、皮膚が引き締まり、ボディラインを整えやすい。
- ・血管へのダメージが少ないため、内出血や腫れが抑えられ、ダウンタイムが短め。
- ・太もも・お腹・二の腕など、大きな部位の脂肪除去にも適している。
△ベイザー(VASER)脂肪吸引のデメリット
- ・費用が高め。
- ・超音波の扱いが難しく、医師の経験や技術力によって仕上がりが大きく変わる。
- ・施術後の圧迫固定が必須。
- ・一時的なしこりやむくみが出ることがある。
- ・吸引後に皮膚の下で組織が硬くなることがあり、マッサージなどのケアが必要になることも。
■アキーセル脂肪吸引
アキーセル脂肪吸引は、カニューレ(吸引管)の微細な振動によって、脂肪をほぐしながら吸引する方法です。周辺組織へのダメージを抑えられるので、痛みや内出血などを軽減できます。また、吸引口が小さめのカニューレを用いるため、定着率が高い脂肪を採取することができ、脂肪注入(豊胸やヒップアップ)にも適しています。
◎アキーセル脂肪吸引のメリット
- ・カニューレが振動することで、ムラなく滑らかに脂肪を吸引できる。
- ・血管や神経へのダメージを抑えられるため、内出血・腫れ・痛みが少ない。
- ・脂肪を傷つけにくいため、バストやヒップの脂肪注入にも適している。
- ・太もも・お腹・二の腕など、広範囲・大量の脂肪を効率的に除去できる。
- ・均一に脂肪を取るため、皮膚がたるみにくい仕上がりが期待できる。
△アキーセル脂肪吸引のデメリット
- ・費用が高め。
- ・施術できるクリニックが限られる。
- ・医師の技術が重要。
■ウォータージェット脂肪吸引(ボディジェット)
ウォータージェット脂肪吸引(ボディジェット)は、水の力を利用して脂肪を吸引する方法です。吸引時に熱が発生しないため、血管や神経へのダメージが少なく、ダウンタイムが短いのが特徴です。
◎ウォータージェット脂肪吸引のメリット
- ・水圧で組織を分離するため、血管や神経を傷つけにくく、体へのダメージが少ない。
- ・繊維組織を傷つけにくいため、皮膚がたるみにくい。
- ・太もも・お腹・二の腕などの広範囲の施術が可能。
△ウォータージェット脂肪吸引のデメリット
- ・費用が高め。
- ・吸引できる脂肪の量に限りがある。
- ・水流のコントロールが必要で、経験のある医師でないとムラが出る可能性がある。
■ライポマティック脂肪吸引
ライポマティック脂肪吸引は熱エネルギーを使わずに、特殊な先端部の振動によって脂肪を吸引します。超音波脂肪吸引技術と回転式ハンドピースを採用しているため、従来の脂肪吸引機器よりも一度に除去できる脂肪の量が多く、広範囲の施術が可能です。世界では主流となっていますが、日本ではまだ取り扱っているクリニックは少ないです。
◎ライポマティック脂肪吸引のメリット
- ・一度に取れる脂肪の量が多く、広範囲の脂肪吸引が可能。
- ・吸引時間が短く、痛みや内出血が少ないため、体への負担が少ない。
- ・太もも・お腹・二の腕などの広い範囲の脂肪を効率よく吸引できる。
- ・治療した部位は凸凹が少なく、きれいな仕上がりに。
△ライポマティック脂肪吸引のデメリット
- ・まだ導入しているクリニックが少なく、施術できる医師が限られる。
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部位ごとに適した脂肪吸引の種類や方法を選ぶことで、仕上がりの美しさや、ダウンタイムの軽減が期待できます。あなたの体質、脂肪に合う脂肪吸引を、医師に相談しましょう。
■顔(頬・あご・フェイスライン)
顔は皮膚が薄く、吸引しすぎると不自然な仕上がりになるため、繊細な技術が必要。
たるみ防止のため、引き締め効果のある方法がおすすめ。
おすすめの脂肪吸引の種類
- ・シリンジ法(手動吸引):細かい部分の脂肪を丁寧に吸引でき、失敗リスクが低い。
- ・ベイザー脂肪吸引:超音波で脂肪を分解し、皮膚の引き締め効果もある。
- ・アキーセル脂肪吸引:振動式の吸引で、ダウンタイムが短く自然な仕上がり。
■二の腕
二の腕は脂肪が薄いため、凹凸にならないよう均一に吸引する技術が必要。
皮膚のたるみが気になる人は、引き締め効果のある方法を選ぶと良い。
おすすめの脂肪吸引の種類
- ・ベイザー脂肪吸引:脂肪を均一に除去し、引き締め効果も期待できる。
- ・アキーセル脂肪吸引:なめらかに仕上がり、ダウンタイムが短い。
- ・シリンジ法(手動吸引):細かい調整が可能で、ナチュラルな仕上がりに。
■お腹(腹部・ウエスト)
広範囲の吸引が必要なため、一度に多くの脂肪を取れる方法が向いている。
ウエストのくびれを作るため、吸引後のバランスを考慮した施術が重要。
おすすめの脂肪吸引の種類
- ・ベイザー脂肪吸引:しっかりと脂肪を除去しつつ、皮膚の引き締め効果も期待できる。
- ・ライポマティック脂肪吸引:振動による吸引で広範囲の施術が可能。
- ・ウォータージェット脂肪吸引(ボディジェット):水圧で脂肪を分離し、体への負担が少ない。
■太もも・お尻
吸引しすぎるとボディラインが不自然になるため、デザイン性が重要。
特に太ももの内側は皮膚が薄いため、技術の高い医師を選ぶことが大切。
おすすめの脂肪吸引の種類
- ・ベイザー脂肪吸引:太もも全体をバランスよく細くし、滑らかに仕上げる。
- ・ライポマティック脂肪吸引:広範囲の脂肪を均一に吸引し、ダウンタイムも短い。
- ・ウォータージェット脂肪吸引:繊維組織を傷つけにくいため、皮膚がたるみにくい。
■ふくらはぎ・足首
筋肉が発達している場合は、脂肪吸引だけでは効果が出にくい。
神経や血管が多いため、ダメージを最小限に抑えられる方法を選ぶのがベスト。
おすすめの脂肪吸引の種類
- ・シリンジ法(手動吸引):繊細な調整が可能で、ナチュラルな仕上がりに。
- ・アキーセル脂肪吸引:なめらかに仕上げ、ダウンタイムが短い。
部位によって適した脂肪吸引の種類や方法は異なります。仕上がりの美しさやダウンタイムを考慮して、自分に合った施術を選ぶことが大切です。
また、医師の技術によって結果が大きく変わるため、信頼できるクリニックを選ぶことも重要です。
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