【タトゥー除去 2】レーザー治療
レーザーを照射して肌のタトゥーを少しずつ薄くしていきます。
できるだけ肌に負担なく、傷痕を残さず、不要になったタトゥーを薄くしたい方に。
2. レーザー治療はこんな人におすすめ
3. レーザー照射の方法とタトゥー除去のメカニズム
4. タトゥー除去に使用されるレーザーの種類
5. こんなタトゥーはレーザー治療が難しい
6. レーザー治療のメリット・デメリット・リスク
7. レーザー治療のよくある質問 Q&A
色素に反応するレーザー光を、肌表面に照射し、色のある部分の肌細胞を破壊します。
傷ついた細胞は排除され、新しい皮膚が作られます。これを繰り返すことでだんだんと刺青やタトゥーを薄くしていきます。
施術の目安
- 通院回数
- 5~15回
1)診察 カウンセリング・契約
2)施術 レーザー照射
3)術後の経過チェック・2回目のレーザー照射
4)術後の経過チェック・3回目のレーザー照射 …
※範囲や希望の仕上がりに応じて何度か照射を重ねる
- 施術時間
- トータル30~120分 照射 10分~1時間(範囲による)
・照射(希望者は麻酔も)
・クーリング・塗り薬塗布 - ダウンタイム
- 痛み・腫れ 3~7日間
洗顔・シャワー:当日から(患部を濡らさないように)
入浴 : 腫れがひいたら
※患部は紫外線対策をしっかり行なう
※術後1週間ほどは、腫れ・かゆみ・かさぶた・水ぶくれなどが起こる可能性あり - 料金
- 1回 5~10万円×回数 ※5×5センチ四方の場合
1度では消えないので複数回施術を受ける必要あり
・皮膚にメスで傷をつけたくない方、切開痕を残したくない方
・できるだけ痛くない方法でタトゥーを薄くしたい方
・時間をかけてゆっくり除去できる方
・黒や紺、茶などの単色のタトゥーの方
色素に反応するレーザー光を、肌表面に照射すると、色のついた肌細胞が破壊されます。
破壊されて傷ついた細胞は、だんだんと排除され、新しい皮膚が作られます。これを肌のターンオーバーのサイクルに合わせて、1~2ヶ月に1回ずつ繰り返すことでだんだんと刺青やタトゥーを薄くしていきます。
1度で消すことはできませんが、何度も照射を重ねながら、だんだん薄くしていきます。
しかしながら、何度照射しても最後まで残ってしまう色もあり、レーザー照射による除去術には限界があります。そのことを理解しておく必要があります。
痛みや腫れについて
治療の際には輪ゴムでパチンとはじいたような痛みがあります。レーザー脱毛に比べると痛みは強めです。痛みに弱い方は表皮麻酔などの対応を医師に相談してみましょう。
また施術部位がやけどのような状態になることがあります。さらに、術後に肌が水ぶくれになることもありますが、肌の再生とともに改善していきます。しかしながら、痛みや腫れが強く、化膿しそうな場合は医師にご相談ください。
タトゥー除去に使用されるレーザーはおもに2種類あり、色や料金などに応じて使い分けます。ご自身のタトゥーがどのレーザーにむいているかは、実際に担当医師の診察を受けたうえでご相談ください。
ピコレーザー
タトゥー除去に適したマシンで、施術回数も他レーザーより少なく、治療のペースが速いメリットがあります。
1回あたりの料金は高額の傾向です。彫りの深い深層までのタトゥーにも効果的で、幅広いカラーに対応しますが、染料によっては何度照射しても消えない色もあります。
■適したタトゥー
・面積の広いタトゥー
・色を多用したタトゥー
・機械彫りのタトゥー
Qスイッチレーザー (YAGレーザー)
従来からタトゥー除去に使われていたレーザーです。おもに黒色・青色・濃い赤色・オレンジ色に反応します。
1回あたりの料金は低額の傾向です。照射の間隔を2ヵ月空ける必要があるため治療のペースは遅めとなります。とにかく安くレーザー治療をしたい方におすすめです。
■適したタトゥー
・墨汁によるタトゥー
・黒・青・赤などの暗い色のタトゥー
・筋彫り(ライン)が多いタトゥー
・黒系のアートメイク
・自彫りなどの浅いタトゥー
・明るい黄や緑などの鮮やかな色のタトゥー
・墨の量が多い刺青
・深く入った手彫りの刺青
このような場合は、他の治療法(削皮術アブレーションや切除手術、皮膚移植)で除去したり、これらをレーザー治療と組み合わせて、除去します。
レーザー治療でタトゥー除去を行なった場合のメリット・デメリット・リスクです。
メリット
・皮膚を切開することなくタトゥーを薄くすることができます。
・広範囲のタトゥーも、照射に時間はかかりますが、対応が可能です。
・肌への侵襲や痛みも、他の除去法にくらべると軽い傾向にあります。
デメリット・リスク
・比較的、痛みや侵襲の少ない治療法ですが、レーザー照射の際に肌が焼けるような強い痛みを感じる場合があります。
・術後にむくみ、腫れ、内出血、水ぶくれが起こる場合があります。
・皮膚が治癒した後も、ケロイド状になったり、つっぱり感が残る場合があります。
・色素が抜けて肌色になったとしても、完全に元通りの素肌に戻ることはありません。
・色や部位によっては、何度照射しても消せない場合があります。
・少しずつ薄くするため、除去までに1年以上かかる場合があります。
・何度か照射回数を重ねると、1回ごとの効果が得られにくくなる傾向にあります。
Q. 何回くらい通院したらタトゥーが消えますか?
A. 半年~1年ほどでかなり薄くすることはできますが、完全に消えることはありません。
時間をかけてだんだんと薄くすることはできますが、薄く細い線ならともかく、多くのタトゥーは完全に消すことはできません。かなり薄くすることはできます。