【鼻・隆鼻術 4】フィラー注入(ヒアルロン酸など)
ヒアルロン酸など液状の注入物(フィラー)を入れて、鼻を高くする施術です。
2. フィラー注入(隆鼻注射)のメリットとデメリットとは?
3. フィラー注入(隆鼻注射)の方法
フィラーの種類(長期持続型ヒアルロン酸・ハイドロキシアパタイトなど)
4. フィラー注入(隆鼻注射)はこんな方におすすめ
5. フィラー注入(隆鼻注射)のよくある質問
・術後に気を付けることは?
・内出血が起こることがありますか?
鼻にヒアルロン酸など液状の注入物(フィラー)を、注射で入れて、鼻を高くする施術です。
ダウンタイムが少なく、切開の必要がなく、時間をかけてもとに戻るため、「プチ整形」とよばれることがあります。
もっとも代表的なヒアルロン酸は、もともと人体にあるゼリー状の成分で、副作用やアレルギーが起こりにくいメリットがあります。
ヒアルロン酸は強い粘り気や弾性を持ち、皮膚や筋肉、軟骨、目など体のさまざまな部位にあって、細胞同士をつなぎ、コラーゲン組織を支える働きがあります。
しかし人体に入ると吸収されやすくされてしまう性質があるため、注入物(フィラー)として用いるヒアルロン酸は粘度や硬さなど吸収されにくいものが開発されています。
施術の目安
- 施術時間
- 施術トータル1時間
- ダウンタイム
- ほとんどない(個人差あり)
- 料金
- 10万円~
隆鼻注射(ヒアルロン酸注射)のメリットとして、隆鼻術(プロテーゼ)と比較し、施術時間が短いこと、メスを使用しないのでダウンタイムが短いこと、低価格なことが挙げられます。
デメリットとして、隆鼻術(プロテーゼ)と比較し、持続期間が短いこと、ヒアルロン酸の種類によっては鼻筋が太くなってしまうこと、しこりとして残ってしまうこと、などが挙げられます。
注入したヒアルロン酸の持続期間は約6~18カ月程度とされ、徐々にボリュームが減ってゆき、約2~3年ほどで体内に吸収されるといわれています。
カウンセリングで計画したラインに沿って、注入予定位置にマーキングします。
そしてイメージしている鼻の形に沿って、鼻の付け根部分から鼻筋や鼻先まで、細かく分けてフィラー(ヒアルロン酸などの注入物)を極細の専用注射針で注入していきます。
フィラーと麻酔を混合した注射で注入することが多く、痛みはあまり感じない方が多いようですが、鼻先は組織が薄いためチクっとした痛みを感じることもあります。
施術は5~10分程度で終了し、手術のように腫れることもなく手軽に鼻を高くできます。
フィラーの種類
■一般的なヒアルロン酸
ヒアルロン酸は人間の体内に元々存在するゼリー状の物質です。アレルギーのリスクが低く、時間をかけて体内に吸収されていきます。注入後3~6ヵ月ほどでもとに戻ります。ヒアルロン酸はやわらかいジェル状で保水力があるため、注入後に水分を吸収して膨らみ、整えた鼻が予定より高く・太くなってしまうことがあるようです。
ヒアルロン酸にも種類があり、クリニックによって使用するヒアルロン酸が異なる場合がありますので、詳しくは担当医師やクリニックまでご確認ください。
持続性:★
■長期持続型ヒアルロン酸
通常のヒアルロン酸に比べ、注入後に水分を吸収しにくく、粘度や硬さがあります。注入後6~18ヵ月ほどでもとに戻ります。(ジュビダームビスタ®/レスチレン®/クレヴィエルなど)
持続性:★★
■ハイドロキシアパタイト
カルシウムの一種である、ハイドロキシアパタイトを主成分とした注入物です。注入後、12~18ヵ月ほどの時間をかけて体内に吸収されます。硬さがあるため、シャープなラインを実現しやすく、あごや鼻など強度が必要な部位に用いられます。ヒアルロン酸に比べて効果が長く持続する一方、簡単にはもとに戻せません。また、まれに注入部位の腫れや硬結が起こるなど、ヒアルロン酸よりも副作用等のリスクがあります。
(レディエッセ/エランセなど)
持続性:★★★
■溶けないフィラー・非吸収性注入製剤
生体内で吸収されずに永久的に残る製剤です。効果が持続する一方、一度注入すると完全に除去することは難しく、異物反応や血流障害、異物肉芽腫などのリスクが高く、トラブルが多いことから、現在は使用されていません。注入は簡単にできる一方、摘出する場合は、切開手術が必要です。<溶けないフィラーの例>
・ポリアクリルアマイド(アクリルアミドが重合した物質)を含むもの
(エンドプラスト/アクアミドなど)
・ジェル状のシリコン粒子製剤
(エンドプラスト/エンドプロテーゼ)
※いずれの薬剤もアレルギーやアナフィラキシーショックのリスクがあるため、担当医師にご相談ください。
※ヒアルロン酸が動脈血管内に注入されると、血管が詰まって皮膚が壊死するリスクがあるため、注入を避けた方がよい部位があります。担当医師にご相談ください。
- ・メスを入れるのに抵抗のある方
- ・ダウンタイムが少ない施術を希望する方
- ・もとに戻せる施術を希望する方
- ・鼻筋を通したい方・高くしたい方
- ・彫りを深くしたい方
- ・お試しで鼻を高くしてみたい
- ・手軽な料金で鼻を高くしてみたい
- ・メリハリのある顔にしたい
Q. 術後に気を付けることはありますか?
A. 注入後2~3日間は鼻を触らないようにしましょう。
注入後2~3日間はヒアルロン酸が不安定な状態にあるため、その間は特に強い外力を加えないように注意したほうがよいとされています。詳しくは担当医師にご確認ください。
Q. 内出血が起こることがありますか?
A. 術後に激しい運動などで血流がよくなると内出血する場合があります。
ヒアルロン酸注入後に激しい運動など、血流がよくなることを行なった場合、内出血が起こる可能性があるとされています。詳しくは、担当医師にご確認ください。
その他の治療法(鼻を高く、鼻筋を通す整形)
-
【鼻・隆鼻術 1】理想の鼻の高さは?自家組織・ヒアルロン酸・プロテーゼを徹底比較
隆鼻術は主に、ヒアルロン酸・プロテーゼ(人工軟骨)・耳の軟骨などの自家軟骨を移植・注入することで鼻筋を整える施術です。 もっと読む→
-
【鼻・隆鼻術 2】プロテーゼ挿入
鼻の皮膚下にプロテーゼと呼ばれるシリコンで作った人工軟骨を挿入して、鼻を高くする方法です。 もっと読む→
-
【鼻・隆鼻術 3】耳介軟骨移植(自家軟骨移植)
ご自身の軟骨(おもに耳の軟骨)を鼻に移植して、鼻を高くする方法です。自家軟骨移植とも言います。 もっと読む→
-
【鼻・隆鼻術 5】鷲鼻整形・治し方(ハンプ治療)
段になっている鼻の骨を切除してまっすぐに整える施術です。 もっと読む→
-
【鼻・隆鼻術 6】鼻骨骨切り幅寄せ
鼻の根元の余分な骨を削って、鼻筋をほっそり、すっきりさせます。 もっと読む→