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歯のホワイトニングの基礎知識

【歯の美白 1】歯のホワイトニングの基礎知識と治療法一覧

歯科医院で受ける方法や自宅で行う方法があるけど何が違うの?神経がなくなっている歯が変色した場合は、専用のホワイトニングが必要って本当?
歯のホワイトニングに関する基礎知識をご紹介します。

1. 歯のホワイトニングとは

歯を削ることなく、歯の黄ばみを薬剤で分解・漂白して、歯を白くする施術のことです。

茶渋など表面の汚れであれば歯磨きやクリーニング(研磨など)で落とすことができますが、内部に染み込んだ着色汚れを除去するにはホワイトニングというブリーチ処理が必要です。
ホワイトニングは、歯に薬剤を塗ることで染み込んだ色素を分解し、白い歯に戻す治療で、歯を削る必要がないので健康な歯を維持したまま美しく変えることができます。
ただし、ホワイトニングによる白さは永久的にはキープできません。数ヵ月かけて徐々に後戻りしていきます。白さの持続期間はホワイトニングの施術方法や薬剤の強さや個人差が影響します。
したがって白さをキープするには、定期的にホワイトニングを行うことが効果的です。

2. ホワイトニングの種類

歯のホワイトニングには主に、以下の方法があります。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニング

クリニックで医療スタッフが行なうホワイトニングです。濃度の高い薬剤を使い、光を照射するため1回の治療でも比較的しっかりと効果が得られます。

効果の早さ:★★★
白さの持続:★
通院の回数:1~4回
>オフィスホワイトニングの説明

ホームホワイトニング

ホームホワイトニング

自宅でご自身が行なうホワイトニングです。セルフホワイトニングともいいます。
ご自身の歯型に合わせたマウスピース型トレイと、ホワイトニング薬剤を医院から受け取り、ご自宅でほぼ毎日、薬剤装着を続けて、少しずつ歯を白くしていきます。
効果の早さ:★
白さの持続:★★★
施術期間:2~4週間

>ホームホワイトニングの説明

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニング

オフィス(医院)×ホーム(自宅)両方でホワイトニングをする方法です。
最も早く効果を得ることができます。
効果の早さ:★★★
白さの持続:★★★
通院の回数:4~6回
施術期間:4~12週間

>デュアルホワイトニングの説明

番外編

ウォーキングブリーチ

以下はホワイトニングではありませんが、歯を白くする施術です。

●ホワイトコート(歯のマニキュア)
歯そのものを白くするわけでなく、歯の表面に白い塗料を塗って白く見せるための施術です。
>ホワイトコート(歯のマニキュア)の説明を見る

●ウォーキングブリーチ
失活歯(外傷や大きな虫歯などによって神経がなくなった歯)の変色はホワイトニングでは白くすることができません。無髄変色歯専用のブリーチで歯の内側から漂白します。
>ウォーキングブリーチの説明を見る


診療内容はクリニックによって異なります。詳細は直接お問合せください。

3. 歯のホワイトニングはこんな方におすすめ

歯のホワイトニングはこんな方におすすめ

・歯の黄ばみが気になる
・生まれつき歯が黄色っぽい
・年齢とともに歯の色が濃くなったように感じる
・過去の喫煙や喫茶などの習慣でついた着色をクリアにしたい
・結婚式や撮影などのイベントまでに歯を白くしたい
・面接やお見合いなどで印象をアップしたい
・歯を傷つけずに自然な白い歯にしたい

4. 歯が黄ばむ理由

歯の外側から染み付いた色と、歯の内側から濃くなる色があります。

原因(1)着色汚れ

着色汚れ

日常的に摂取している食品や嗜好品の色素が唾液と結合して歯の表面につき、時間をかけて歯の内部にしみ込んで着色汚れとなっていきます。これが歯のくすみや着色となり、歯磨きをしても落ちない汚れになるのです。

原因(2)生まれつき、または加齢による黄ばみ

生まれつき、または加齢による黄ばみ

もう一つの原因として歯そのものの色があげられます。
人の歯は、外側からエナメル質・象牙質・神経の3層構造になっていますが、このうち象牙質は黄みがかった色をしています。日本人は外側のエナメル質が薄いため、歯の内部にある象牙質の黄ばみが透けて黄ばんだ歯に見えます。さらに、歳をとると象牙質が分厚くなるのでますます黄みが強くなり、加齢とともに歯が黄ばんで見えるようになります。また加齢に関わらず、生まれつき歯の色が黄みがかっている人もいます。
ホワイトニングは「色素分解」と「マスキング」というダブルの効果で、黄ばんだ歯を白くします。

5. 歯の色とシェードガイド

歯の色とシェードガイド

シェードガイドとは、歯の白さの指標となる色味を数段階のサンプルにして並べたものです。
メーカーによっては、オレンジっぽい色や黄色っぽい色、灰色っぽい色などのグループに分けたシェードもあります。
現在の歯の色がどこに位置するか、歯に近づけて基準を判定します。
1回のオフィスホワイトニングでは1~4段階明るく(白く)なるといわれていますが、効果には個人差があります。初めてのホワイトニングかまたは何度も経験しているか、スタートの明るさや、もともとの歯の色の強さによっても異なります。

6. 歯のホワイトニングの注意点・リスク・副作用

・1回の施術で思ったような白さに仕上がらないことがあります。
・個人の歯の質によって、何度施術を受けても目標の白さにならない場合があります。
(生まれつき黄色みの強い歯など)
・個人の歯の質によって、まれに色ムラが出る場合があるが、何度か施術を受けるうちに目立たなくなることもあります。
・セラミックやレジンなど補綴治療を施した部位は色が変わらないので、施術後に天然歯と色の差が生じることがあります。
・施術によって得られた白さは、一般的にオフィスホワイトニングで3~6ヵ月、ホームホワイトニングで6~12カ月ほど持続し、徐々に色が戻っていきます。白さを維持したい場合は、定期的に繰り返し施術を受ける必要があります。
・日常的に色の濃い食品やステインの多い食品を摂る方、喫煙習慣のある方、歯磨きが徹底されていない方は、上記よりもホワイトニング効果の持続が短くなる傾向にあります。
・神経が壊死して変色している歯には効果がありません。その場合はウォーキングブリーチがおすすめです。
・抗生物質などの薬によって歯に縞模様や黒ずみが出ている場合もホワイトニングでは白くすることができません。

7. 歯のホワイニングを受けられない人

歯のホワイニングを受けられない人

・妊娠中の方、授乳中の方
・18歳未満のお子さま
(歯の根が未完成のため)
・虫歯や重度歯周病などの治療が済んでない方
・神経が死んでいる歯の変色を改善したい方
(失活歯の変色はホワイトニングでは改善しません)
・無カタラーゼ症や呼吸器疾患のある方
・知覚過敏の方
(程度によるためご相談ください)

8. 歯のホワイトニング後に避けた方がよいもの

歯のホワイトニング後に避けた方がよいもの

歯の汚れを意味するステインとは、ポリフェノールなどの色素が唾液中のたんぱく質と結びついてこびりつく汚れのことです。ホワイトニング処置を受けた直後は、歯のエナメル質が荒れて色素が通常よりも再付着しやすい状態なので、特に口にしないようにしましょう。

・喫煙(タバコのヤニ)
・コーヒー・緑茶・紅茶(茶渋)
・赤ワイン・チョコレート・ココア(ポリフェノール)
・赤ブドウ・ブルーベリーなど色の濃いフルーツ
・カレー・キムチなどの色の濃い食品
・レモン・マヨネーズなど酸性の強い食品

上記の食品類は食べてすぐに歯磨きやクリーニングをすればよいですが、付着したまま時間が経過すると徐々にエナメル質内部にしみ込み、着色汚れに変化していきます。

9. 歯のホワイニング直後にオススメの食品

歯のホワイニング直後にオススメの食品

当日~翌日は特に色の薄い物や白いものを口にするようにしましょう。
水、牛乳、白ワイン、色の薄いビール、米、お粥、パン、とんこつ・塩ラーメン、ポテト、ホワイトソース、白味噌、白身魚、色の薄いハーブティー、チーズ、ヨーグルト、お吸い物、豆腐など

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