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【歯の美白 2】オフィスホワイトニング
歯のホワイトニングは、自宅で行うホームホワイトニングと、歯科医院で行うオフィスホワイトニングに大別されます。ここではオフィスホワイトニングについて解説します。
2. オフィスホワイトニングのメリット
3. オフィスホワイトニングはこんな人におすすめ
4. オフィスホワイトニングの注意点・リスク・副作用
5. オフィスホワイトニングの方法
6. オフィスホワイトニングの施術時間・ダウンタイム・費用目安
7. オフィスホワイトニングで歯が白くなる理由
8. オフィスホワイトニングについてよくある質問 Q&A
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歯科医院やクリニックで受けるホワイトニングです。
濃度が高い薬剤を使用し、さらに光を照射してホワイトニングの効果を高めるので、1回の治療でも大きな効果が得られます。
イベントや大事な商談などを目前に控えている患者さまに合った治療方法ですが、持続期間が3ヵ月~半年と、ホームホワイトニングより短くなります。
・ホームホワイトニングより早く効果が得られます。
・1回の施術でかなり白くすることができるので、短期間で結果を出しやすいです。
・1回の施術が30~60分程度で完了します。
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・早く歯を白くしたい方
・自宅でのホワイトニングは面倒だと感じる方
・信頼できる医療スタッフに施術してほしい方
・1~2ヶ月後に結婚式などのイベントを控えている方
・1回の施術で希望通りの白さにならないことがあります。
・生まれつきの歯の色や質によって、何度施術を受けても目標の白さにならない場合があります。
・まれに色ムラが出ることがありますが、何度か施術を受けるうちに目立たなくなることもあります。
・施術後に知覚過敏が生じることがありますが、日数の経過とともに気にならなくなることがほとんどです。
・施術後に喫煙などした場合は、通常よりも着色しやすくなるので避けましょう。
・お子さまや妊娠中の方は受けられません。
【1】クリーニング
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あらかじめクリーニングを行い歯の表面の汚れや歯石などを落とします。
【2】カウンセリング
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カウンセリングで色を確認します。
【3】前処理
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口を閉じないよう、開口器を装着します。ホワイトニングの薬剤を歯以外につけないよう、歯肉に保護剤を塗ります。
【4】ホワイトニング薬剤塗布
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ホワイトニングの薬剤を歯の表面に塗布します。
【5】光照射
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薬剤を塗った状態で光を照射します。10分×3回程度。
【6】薬剤除去
ホワイトニング材や保護剤を除去して、口内を清掃します。
【7】完了
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仕上がりの色を確認します。
<2回コースの場合>
- 通院回数
- 2~4回前後
1)初診 カウンセリング・説明
2)クリーニング 歯石やステイン(茶渋)などを除去
3)施術 1回目 ホワイトニング薬剤塗布
4)施術 2回目 ホワイトニング薬剤塗布
※範囲や希望の仕上がりに応じて何度か照射を重ねる
- 施術時間
- 施術時間 1~1.5時間程度
・診察と説明・シェード(目標とする明るさ)確認
・歯肉の保護
・ホワイトニング薬剤塗布
・ホワイトニングライト照射 約10分×3回
・ホワイトニング薬剤と保護剤を除去・清掃
- ダウンタイム
- 再着色しやすい時期 1週間
・術後は再着色しやすいので、着色しやすい食品(カレー・ワイン・コーヒー・緑茶など)を避ける
・施術直後は歯表面の保護膜が荒れるため知覚過敏が起こりやすくなる
- 料金
- トータル 5千~5万円(前歯上下16本の場合)
平均相場 1~3万円(前歯上下16本)
※自費診療
歯に入り込んだ着色汚れを分解しつつ、歯の表面を白く見せる効果で明るく歯の色を変えます。
【効果 1】色素分解
メインの効果は、歯にしみついた色を除去することです。
ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素が歯の内部に浸透し、色素を分解します。
エナメル質の内部、象牙質の浅い部位まで働きかけ、
※過酸化水素水はオフィスホワイトニング(歯科医院で行うホワイトニング)のみに含まれます。
【効果 2】マスキング
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オフィスホワイトニングのおまけの効果として、マスキング効果があげられます。
“マスキング”とは覆い隠すこと。実はホワイトニングを行うとエナメル質の表面が一時的にすりガラス状に変化するため、歯の表面に光を乱反射させて象牙質の色を見えないようにします。透明なガラスは内部がくっきり見えますが、すりガラスだと白くもやがかかったようになって内部が見えなくなりますよね。それと同じ状態になるので、歯が白く見えるようになります。
生まれつき象牙質の黄ばみが強い方や、加齢で歯が黄ばんだ方にも白く
ただしこのマスキング効果は短期間しか持続しません。
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Q. 早く白くしたいので、できるだけ濃い薬剤を使って一気に白くすることはできますか?
A. 知覚過敏などのリスクが大きくなるので、おすすめしません。ホームホワイトニングを併用するデュアルホワイトニングをおすすめします。
強い薬剤と長時間の光照射は技術的には可能ですが、歯肉や歯を傷める原因になるので行いません。
それよりも、ご自宅でできるホームホワイトニングを併用したり、施術後1週間は色の濃い食べ物を徹底して避けるなどの方法で、結果的に早く歯を白くすることができます。
Q. 妊娠の可能性がありますが、オフィスホワイトニングを受けられますか?
A. 妊婦さんだけでなく、妊娠の可能性がある方もホワイトニングは推奨できません。
国で禁止されているわけではありませんが、ホワイトニングで使用する薬剤(過酸化水素など)の胎児への影響が未確認のため、実施している歯科医院はほぼないと思われます。
妊娠中は口腔環境が悪化しやすく、虫歯や歯周病などのリスクも高いため、ホワイトニングは避けましょう。
医薬品
・過酸化水素水
(ピレーネ、ティオン オフィス、ホワイトエッセンスホワイトニングプロ、オパールエッセンスBOOST)
・フッ化アパタイト
(FAPホワイトニング)
医療機器
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・ハロゲンライト
(ビヨンド、ハイライト(厚生労働省認可))
・紫外線
(ズーム)
・LED
(ピレーネティオン、WE Light)
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