【歯の美白 3】ホームホワイトニング
自分でホワイトニングができるの?通院は必要なの?
自宅で歯を白くするホームホワイトニングに関する基礎知識をご紹介します。
2. ホームホワイトニングのメリット
3. ホームホワイトニングはこんな方におすすめ
4. ホームホワイトニングの注意点・リスク・副作用
5. ホームホワイトニングの方法
6. ホームホワイトニングのバリエーション
7. ホームホワイトニングの施術時間・ダウンタイム・費用目安
8. ホームホワイトニングについてよくある質問 Q&A
9. 使用される医薬品・医療機器の一例
・弱めの薬剤を使うため歯に優しく、知覚過敏などが起こりにくいです。
・オフィスホワイトニングに比べて効果が出るまでに日数がかかりますが、一度白くなった後は、白さが長持ちしやすいです。
・時間をかけてじっくり白くするため、象牙質までしっかり白くすることができます。
・生まれつきの歯の色や質によって、何回施術を重ねても目標の白さにならない場合があります。
・オフィスホワイトニングよりも可能性は低いですが、施術後に知覚過敏が生じる場合もあります。施術を停止したあとに徐々に戻ることがほとんどですが、医師に相談しましょう。
・ご自身で行うため適切な使用がなされず、きちんと効果が得られない場合があります。
・施術期間中に喫煙をすると、通常よりも着色しやすくなるので避けましょう。
・無カタラーゼ症の方、お子さまや妊娠中の方は受けられません。
・施術中に口内炎やアレルギーなど異変を感じた場合はすぐに使用を停止して医師に相談しましょう。
・セラミックは白くできないため、詰め物や被せ物が多い方は、自分の歯との色の差が目立ちやすくなる場合があります。
【1】クリーニング
あらかじめクリーニングを行い歯の表面の汚れや歯石などを落とします。
【2】マウスピース作製
ご自身の歯にピッタリのマウスピーストレーを作製するために、歯の型を取ります。
【3】マウスピースと薬剤の受け取り
完成したマウスピースをホワイトニング薬剤とともに受け取ります。
【4】ご自宅で薬剤を装着
ご自宅でマウスピーストレーに薬剤を流し入れ、上下の歯にはめて、まんべんなく薬剤を歯の表面に密着させます。
デイタイプはマウスピースを装着した状態で30分~2時間ほどおきます。
ナイトタイプは寝る前にマウスピースを装着し、そのまま朝まで就寝します。
これを毎日1回ずつ、一定の時間に行い、1~2週間続けます。
おもに夜就寝時に装着する「ナイトタイプ」と、日中に数時間装着する「デイタイプ」に分けられます。
ナイトタイプ
アメリカで多いタイプです。就寝中に薬剤とマウスピースをつけっぱなしで過ごすので、約8時間装着できます。
デイタイプより薬剤はマイルドです。特に日本人はエナメル質が薄く、歯の表面にダメージを受けやすいため、ナイトタイプの薬剤はかなり弱めになっています。
ナイトタイプは歯ぎしりをする方には不向きです。
デイタイプ
日中に装着するタイプです。
薬剤が強く、1日1時間程度装着するストロングタイプと、薬剤が弱く、2~8時間程度装着するマイルドタイプがあります。
<デイタイプ・2週間の場合>
- 通院回数
- 4回前後
1)初診 カウンセリング・説明
2)クリーニング 歯石やステイン(茶渋)などを除去
3)マウスピーストレー作製のための型取り
4)マウスピーストレーと薬剤の受け取り
※以後は自宅で毎日施術
- 施術時間
- 施術 毎日1回 2時間 × 2週間
・歯磨き
・トレーにホワイトニング剤を流し込み歯に装着する
・ホワイトニング薬剤塗布
・時間をおく
・トレーを口からはずして洗浄する
- ダウンタイム
- 再着色しやすい時期 施術期間中
・術中や術後は再着色しやすいので、着色しやすい食品(カレー・ワイン・コーヒー・緑茶など)を避ける
- 料金
- トータル 1.5万~4万円(前歯上下)
平均相場 2~3万円(上下)
※自費診療
マウスピース作製 1万~4万円(上下)
ホワイトニング薬剤 1週間分 5千円
Q. サロンや通販のセルフホワイトニングは、歯科医院やクリニックのホームホワイトニングとどう違うんですか?
A. 薬剤の成分が異なります。医療機関でのホームホワイトニングは歯の中に浸透しますが、それ以外のホワイトニングは歯の表面にしか働きません。
サロンや通販のセルフホワイトニングキットや歯の消しゴムなどは価格も安く、入手しやすいのですが、無資格の人でも扱える重曹やポリリン酸などが主成分であるため、ホワイトニング効果はあまり得られません。また歯の表面に付着したヤニや茶渋などを除去するのには役立ちますが、歯そのものの色や歯の内部にしみこんだ着色までを分解することはできません。歯の黄ばみや黒ずみの原因によっては全く効果が得られない可能性があります。
一方の歯科医院やクリニックのホームホワイトニングは歯そのものを明るくすることができますが、医薬品であり過酸化水素や過酸化尿素を含むため、歯科医師や歯科衛生士などの資格がないと取り扱うことができません。
Q. コーヒーが好きなのですが、着色の原因になるのでやめた方がいいと言われました。コーヒーを飲みながらも白くなった歯を長持ちさせることは可能でしょうか?
A. 着色しやすいものを飲食した後は、早めに歯を磨くようにしましょう。
着色しにくい食品だけを口にして生きていくのは現実的ではありませんね。施術後1~2週間のうちは、確かに歯が着色しやすい状態なので色の濃い食品を避けた方がよいでしょう。しかしそれを過ぎたら着色しやすいものを食べてもかまいません。しかしカレーやワインなど着色しやすい食べ物を食べたり、お茶やブラックコーヒーを飲んだ後も、なるべく早く歯を磨くようにしましょう。
また少量ずつ長時間飲み続けるより、決められた時間で飲食するようにした方が、着色汚れ防止だけでなく虫歯や歯周病予防の観点からもおすすめです。
その他の治療法(歯のホワイトニング)
-
【歯の美白 1】歯のホワイトニングの基礎知識と治療法一覧
ホワイトニングとは?様々な治療法やメリットデメリットの比較。 もっと読む→
-
【歯の美白 2】オフィスホワイトニング
歯科医院やクリニックで受けるホワイトニングです。 もっと読む→
-
【歯の美白 4】デュアルホワイトニング
歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と自宅で行う「ホームホワイトニング」を両方並行して行うのが「デュアルホワイトニング」です。 もっと読む→
-
【歯の美白 5】ホワイトコート(歯のマニキュア)
歯の表面にマニキュアのように白い素材を塗布して、歯を白くする方法です。 もっと読む→
-
【歯の美白 6】ウォーキングブリーチ(失活歯のホワイトニング)
神経がない状態で変色した歯を白くするためのホワイトニング法です。 もっと読む→