
シリコンバッグ豊胸の種類!メリットとデメリット
シリコンバッグ豊胸は、胸にシリコン製のバッグを挿入して胸元のボリュームを増やす施術です。シリコンバッグに挿入する位置、シリコンバッグ挿入のために切開する部位によって分類されます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

シリコンバッグ豊胸では、バッグを挿入する位置によって仕上がり・触り心地・ダウンタイム・リスクが異なります。主に3種類の挿入方法があります。
①乳腺下法(乳腺組織の下にシリコンバッグを挿入)
乳腺と大胸筋の間、3つの方法の中では最も皮膚表面に近い位置にシリコンバッグを挿入します。術後の痛みが少なく、ダウンタイムが短い。また、バストの動きに影響しにくく、自然な仕上がりが嬉しいポイントです。
◎メリット
- ・大胸筋や筋膜といった組織を剥がす必要がないため、手術の負担が少ない(回復が早い)。
- ・もともとバストにある程度のボリュームがある人は自然な仕上がりが期待できる。
- ・大胸筋の動きに影響されない。
△ デメリット
- ・痩せ型の人はバッグの輪郭が浮き出やすい。
- ・被膜拘縮のリスクがやや高い(バッグが硬くなる可能性)。
- ・乳腺のすぐ下にシリコンバッグをいれるため、マンモグラフィ検査に影響を与える可能性あり。
⇒乳腺下法がおすすめなのは?
- ・もともとバストにある程度のボリュームがある方。
- ・ナチュラルな仕上がりを希望する方。
- ・スポーツを頻繁にする方(大胸筋の動きに影響を与えたくない)。
②筋膜下法(大胸筋の筋膜の下に挿入)
大胸筋を覆う筋膜の下にシリコンバッグを挿入する手法で、乳腺下法よりもシリコンバッグが浮きにくく、大胸筋の下に挿入する大胸筋下法よりも痛みが少ないのが特徴です。
◎メリット
- ・乳腺下法に比べてバッグの輪郭がやや目立ちにくい。
- ・比較的自然な仕上がり。
△ デメリット
- ・筋膜を剥がす必要があるため乳腺下法と比べ、術後の痛み・腫れが長引くことがある。
- ・見た目や感触などの仕上がりが乳下腺法と大きくは変わらない。
⇒筋膜下法がおすすめなのは?
- ・シリコンバックの輪郭が目立たないようにしたい方。
- ・大胸筋下法は避けたい方。
③大胸筋下法(大胸筋の下に挿入)
乳腺の下にある大胸筋を剥がして、小胸筋の手前、大胸筋の下にシリコンバッグを挿入する方法です。組織の深い部分にシリコンバッグを入れるかつ、大胸筋自体に厚みがあるため、自然な仕上がりを目指せます。
◎メリット
- ・バッグの輪郭が浮き出にくく、自然な仕上がり。
- ・被膜拘縮のリスクが最も低い。
- ・マンモグラフィ検査に影響が少ない。
△デメリット
- ・大胸筋を剥がすため、術後の痛みが強く、ダウンタイムが長め。
- ・大胸筋を動かすとバッグが押され、胸が動くことがある。
- ・スポーツ選手や筋トレをする人には不向き。
⇒大胸筋下法がおすすめなのは?
- ・痩せ型で乳腺や脂肪が少ない方。
- ・被膜拘縮のリスクをできるだけ抑えたい方。
- ・ナチュラルな仕上がりを希望する方。

豊胸手術では、シリコンバッグを挿入するために皮膚を切開します。切開する位置によって、傷跡の目立ちやすさ・手術の難易度・仕上がりが異なります。一般的に、以下の3つの切開方法があります。
①腋窩(えきか)切開法(ワキの下から挿入)
ワキの下のシワに沿って約3~4cm切開してシリコンバッグを挿入する方法です。傷跡が目立ちにくいのが特徴です。
◎メリット
- ・技術のある医師ならば、バストに直接傷が残らず、傷跡が目立ちにくい。
- ・比較的自然な仕上がりになりやすい。
- ・日本人など色素沈着しやすい体質の人に適している。
△デメリット
- ・手術の難易度が高く、医師の技術と経験が重要。
- ・ワキの下のつれ感がしばらくあり、 腕を大きく動かすと痛みが出ることがある。
⇒腋窩(えきか)切開法がおすすめなのは?
- ・胸元に傷跡を残したくない方。
- ・自然な仕上がりを重視する方。
②乳房下縁(にゅうかほうかこう)切開法(バストの下から挿入)
バストと胸壁の境目(バストの下部)を3~4cmほど切開してシリコンバッグを挿入する方法。切開部分を実際に見ながら施術を行えるため、多くの医師が採用しています。
◎メリット
- ・医師が直接目で見て手術するため、血管や神経を避けてシリコンバッグを挿入可能。
- ・シリコンバッグと傷の位置が近いため、痛みが軽度。
△デメリット
- ・バストの下に傷跡が残る。
- ・胸のボリュームが小さい人は傷が目立つ可能性がある。
- ・仰向けになると傷が見える。
⇒乳房下溝切開がおすすめのは?
- ・きれいな仕上がりを求める方。
- ・大きめのシリコンバッグを入れたい方。
- ・医師の技術によるリスクを減らしたい方。
③乳輪切開法(乳輪の周りを切開して挿入)
乳輪と皮膚の境界線(乳輪の色の濃い部分)に沿って2㎝程度切開し、シリコンバッグが入るスペースを作る方法で、乳腺組織を傷つける可能性があるため、現在ではあまり行われません。
◎メリット
- ・乳輪の色に傷がなじみ、傷はあまり目立ちません。
- ・乳房下縁切開と同様に、視野を確保しやすい。
△デメリット
- ・乳輪が小さい人には適用が難しい。
- ・傷跡が色素沈着しやすい体質の人には向かない。
- ・乳腺を切開するため、将来の授乳への影響が出る可能性がある。
⇒ 乳輪切開が向いている人
- ・傷跡をできるだけ目立たなくしたい方(乳輪の色が濃い方)。
- ・乳輪が大きく、左右差を調整したい方。
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、自分の体型・希望する仕上がり・ライフスタイルを考慮して、医師と相談をして選びましょう。
>豊胸(バストアップ)の口コミ

シリコンバッグ豊胸の種類を「シリコンバッグを挿入する場所」「シリコンバッグ挿入のために切開する部位」によって解説してきました。それぞれの方法には、メリット・デメリットがあります。医師と相談をして、あなたの理想のバストを目指しましょう。
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